マイルで生活できる世界

経営戦略部 顧客戦略チーム

樋口 義洋

2005年度入社

ANAグループにおけるANA Xのビジョン、目指す姿

ANA Xは「4つの機能」と「3つの事業」を進化させ、プラットフォームビジネスを確立し、ANAグループにおける新たな収益の柱として成長させていくことを目指しています。
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まずは4つの「機能」を紹介します。
1つ目の機能は、ANAのマイルを主軸として約3,700万人の会員様にご愛顧いただいているANAマイレージクラブ(以下、AMC)の持つ「AMCプログラム機能」。
2つ目の機能は、年間数兆円規模の決済額を持つANAカードや2020年に開始したモバイルペイメントサービスANA Payが有する「決済機能」。
3つ目の機能は、ANAグループが保有する様々なデータを分析し、既存サービスの改善や新たなビジネスの開発に活用する「データベースマーケティング機能」。
4つ目の機能は、年間約35億回のページビューがあるANA WEBサイトやAMCアプリなどのデジタルチャネルやコンタクトセンターなどが有する「顧客コミュニケーション・チャネル機能」。

次に3つの「事業」を紹介します。
1つ目の事業は、国内旅行・海外旅行・オンライン旅行などを展開している「旅行事業」。
2つ目の事業は、eコマースや金融事業など日常シーンにおけるサービスを展開している「ライフサービス事業」。
3つ目の事業は、法人のお客様に対して価値を提供する広告事業やマイル提携事業を展開している「BtoBソリューション事業」。

これらの「4つの機能」と「3つの事業」、更にはANAグループの様々な事業やサービスがプラットフォームの中で有機的に結合し、シナジー効果を発揮させることで、お客様の体験価値の最大化を目指していきます。

仕事内容

私のミッションは、先ほどの「4つの機能」と「3つの事業」を有機的に結合し、プラットフォーム戦略を推進することです。

そのための具体的なタスクを3点紹介します。

1点目は、社内プロジェクトの推進です。
現在当社では、プラットフォームビジネスを推進すべく複数の社内プロジェクトを立ち上げ、全社横断的に推進しています。
個々のプロジェクトはそれぞれの責任者が推進していますが、私の役割は複数のプロジェクトが有機的に結合するように横串を刺していくことです。また、私自身も1つのプロジェクトの責任者として、メンバーと一緒に日々プロジェクトの遂行に取り組んでいます。

2点目は、経営会議の運営事務局です。
経営会議は社長や役員が参加する当社の最高会議体の一つです。
私の役割は、経営会議を効果的な議論・判断が出来る場に整えること、そのために、いかにして事前の準備をするか。私はあらゆる仕事は事前の段取りが成功可否の約7割を決めると考えています。また、当社は経営会議の資料や議事録を可能な限り社員に公開し、会社運営のスピード向上や経営の見える化を図るなど、特にスピードを重視するカルチャーがあります。

3点目は、中期経営戦略の策定と推進です。
中期経営戦略策定のプロセスにおいて、当部が取りまとめ役となり、各事業部の役員、部長から担当者まで、様々なレイヤーの関係者と議論・調整して作り上げます。
また「戦略策定」と同等またはそれ以上に「戦略実行」が重要です。
戦略策定後は、いかにして全社員の理解を深め、実行力を高められるか、ということに注力しています。

あらゆる仕事は基本的に一人で完結することはできないので、上司や部のメンバー、他部署の方々との信頼関係を築いていくことが仕事を成功させる最も重要な要素だと思います。

マーケティングに対する考え方

「マーケティングについて教えてください」と若手社員から聞かれることがあります。
学生の皆さんもマーケティングについて興味を持っていたり、学んだりされている方も多いと思います。
マーケティングという言葉には様々な定義がありますが、私が一言で伝える時に用いるのが、フィリップ・コトラーの「ニーズに応えて利益を上げること」というシンプルな定義です。
書店に行くとマーケティングに関する書籍が数多くあり、難しそうな専門用語が並んでいますが、私はマーケティングで最も大切なことは「人への想像力」だと思います。
例えばミネラルウォーターの売り場でのワンシーン。
「あの人はなぜA社の商品ではなく50円高いB社の商品を買ったのだろうか」のような、普通は気にもしないような他人の行動にも想像力を働かせてみます。
答えは色々とあると思いますが、例えば「国産の方が安心する」「何となく美味しい気がする」「産地に思い入れがある」「テレビCMが好きだ」など。
想像力を働かせ、仮説を立てて、検証をする。では検証はどうやったら良いのか。
それは直接その人に聞いてしまうことが一番良い方法だと思います。この例はさすがに直接聞きづらいと思いますが、この手のインサイト調査であればネット上に多数公開されています。
日頃から「想像→仮説→検証」を繰り返すことで、ニーズを想像する力が高まる。つまり「ニーズに応えて利益を上げる」マーケティング力を高めることにつながります。
当社の行動指針の一つに「お客様を想像し、創造する」という言葉があるのですが、マーケティング部門だけでなく、当社の全社員が大切にしている考え方です。
ぜひマーケティング力を高めたいと思っている学生の皆さんには、まずは「人への想像力」を意識して日々を過ごしていただくことが良いのではないかと思います。

ANA Xの魅力

私が思う当社の魅力は大きく2つあります。
それは「ビジョン」と「カルチャー」です。

まずはビジョンについて。
「プラットフォームビジネスを確立し、ANAグループにおける新たな収益の柱に成長させていく」という当社のビジョンは、これまで航空事業中心のANAグループにとっては、非常にチャレンジングな目標だと思います。
一方で、冒頭の「4つの機能」を最大限に活かすことができれば、当社の事業は非常に大きな成長の可能性があると感じています。

次にカルチャーについて。
先ほどお伝えした「複数の社内プロジェクト」のように、当社は数々の挑戦を遂行中であり、挑戦を奨励するカルチャーです。
できない理由を考えることはNGです。どうすれば出来るのかを考えます。
また、役員の平均年齢もANAグループの中では若く、年功序列ではなく実力主義のカルチャーです。チャレンジ精神が旺盛な方にとっては、若くして様々なことに挑戦するチャンスが溢れている魅力的な会社だと思います。

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